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令和元年度 アンケート調査、職員向けインタビュー調査、書類調査

更新日 : 2023年6月30日
ページ番号:000153493

利用者向けQOL調査(アンケート調査)

 利用者のEQ-5D(生活の質(QOL))スコアは、実証施設において、実証前及び実証中において変化は見られませんでした。また、WHO-5(精神的健康状態)も同様に変化は見られませんでした。対象施設においても、EQ-5D及びWHO-5に変化は見られませんでした。

EQ-5D(QOL)の結果を表したグラフ
EQ-5D(QOL)の結果
WHO-5の結果を表したグラフ
WHO-5の結果

職員向け組織文化に関するアンケート結果

 実証前に比べ、実証中では複数の領域で変化が見られました。「仕事量と負担」に関しては、実証前に比べて実証中のスコアは高くなっていました。(スコアが高いほど良い状態。すなわち仕事量と負担は軽減されたことを示します。)一方で、「チームワーク」や「情報共有」、「士気とやる気」に関しては、実証前に比べて実証中ではスコアがやや低下する結果となりました。そのほかの領域では、大きな変化は見られませんでした。職種(介護・看護等)、職位(管理職、非管理職)、勤務形態(夜勤の有無)によって層別化した結果も検証しましたが、いずれも大きな違いは見られませんでした。

職場環境(実証施設)のアンケート結果を表したグラフ
組織文化8軸(実証施設)のアンケート結果を表したグラフ

職員向けインタビュー調査

 実証期間中3回、実証完了後1回の計4回のインタビュー調査を実施しました。インタビュー対象は4回を通じて原則同じ人物として、実証経過中及び実証後の実感・変化について時系列でフォローを記録しました。

インタビュー結果
 

初期(9月)
実証開始2週間

中期(10月)
実証開始5週間

後期(11月)
実証開始10週間

結束期(12月)
実証開始12週間

モデル
実施状況

介護:
 想定よりスムーズにスタート。業務の変化に不安が残る。

看護:
 人員配置の変更に対し反発。

介護:
 介護記録システムへの記録漏れや、業務負担などが浮かび上がり、一部調整が必要。

看護:
 1.75名体制を目標に業務整理を開始。

介護:
 業務変化とICT・介護ロボット等を活用した情報連携も定着。利用者との会話時間も増える。

看護:
 1.75名体制を実現。介護・看護の情報連携を始める。

介護:
 スムーズに業務でき、利用者との時間が増加。マインド変容。

看護:
 業務をスリム化でき、利用者との時間が増加。

原因


背景

原因:
 介護・看護それぞれの目的意識の浸透に差が出ていた。

背景:
 実証前に現場職員に対し行政より説明会を実施したが、看護職員に対して説明が不十分であった。

原因:
 介護職員は主体的な業務改善意識が芽生え、看護職員は実証目的を理解した段階。

背景:
 介護・看護間の連携が不足。

原因:
 介護・看護それぞれの業務課題を整理し、外部からの働きかけを実施。

背景:
 介護は業務仕分け、ICT・介護ロボット等の効果を実感したことでモデル定着。看護は1.75名体制に向けて業務整理や物品交換を行った。

原因:
 介護・看護両方ともモデルの定着につれて、マインドも変容してきている。

背景:
 業務変化とICT・介護ロボット等に慣れ、余裕を実感した。今まで余裕があれば周辺業務を実施していたが、利用者との時間を優先するようになった。

職員の
実感

介護:
 思ったより慌てていない。
 不安もあるがみんな頑張っている。

看護:
 人が足りない状況でさらに人を減らせと言われるのは無理がある。

介護:
 みんな疲れている。
 夜間は見守り支援機器の効果を実感。

看護:
 当たり前にやっていた業務を見直す機会になっている。

介護:
 精神的負担はあるが、できなくなったことがあるわけではない。

看護:
 1.75名体制はうまくいっていると思う。
 業務改善の意識が芽生えた。

介護:
 見守りは夜間が精神的にも楽になった。
 業務仕分けによって、利用者ケアに集中できた。

看護:
 業務はだいぶ楽になった。
 出勤の前入りもなくなった。

職員向けインタビュー調査の結果をまとめた図
職員向けインタビュー調査結果のまとめ

勤務管理表(書類調査)

2ユニットあたりの人員配置

 本実証にて、北九州モデル実証仮説通りの人員配置で2.87:1を実現しました。なお、人員配置の計算上、公休9日+有給休暇1日=10日休暇/月が実現できるシフトとなっています。

 また、本実証中は安全面への配慮から、不測の事態への対応要員として「黒子」(介護業務は行わないが、出勤し待機をする職員)を配置しました。実際の勤務表から「黒子」職員の勤務を調整したシミュレーションベースで、勤務回数と休暇取得の実証前後の比較は以下のとおりです。
 北九州モデルにより、職員の夜勤回数は約2日/月)相当が減り、休暇取得は平均10日以上が可能となります。

勤務状況
  実証前(実績) 実証後(試算ベース)
平均夜勤回数(1名あたり/月) 6.5日 4.3日
平均休暇取得日数(1名あたり/月) 9日 10日以上

(注1)実証施設 において夜勤は介護職員のみが行っています。本表では夜勤に入っている介護職員のみでの平均値を算出し比較を行っています。
(注2)実証中は「黒子」職員は介護業務を実施していないため、理論上は休暇取得が可能です。ただし、一部の職員は実証中の視察及びインタビュー調査対応にあたっていました。その場合は休暇取得は難しいとして試算上も休暇取得可能とはせずに、「黒子」勤務として残しています。

アクシデント・インシデント記録表

 実証期間中のアクシデント件数は10月を除き0件で推移し、前年比でも著変がありませんでした。また、インシデント件数は前年比で減少しました。
 なお、10月のアクシデント1件は、ショートステイ利用者(自立歩行者)より。「頭を打った」との申し出があり起票したものです。見守りセンサーの画像記録を確認したところ、睡眠中の体動時にベッドサイドで頭部を軽度打撲したことを確認し、ご本人及びご家族も納得されたと記録されています。
 アクシデントとインシデントの定義は、実証施設での運営基準に準じて集計されています。

アクシデント・インシデント記録表

このページの作成者

保健福祉局先進的介護システム推進室
〒803-8501 北九州市小倉北区城内1番1号
電話:093-582-2712 FAX:093-582-2095

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